casestudy 導入事例

掲載日:2025.10.15
大阪体育大学様

Campus-XsとPost@edufeeの導入で職員の業務効率を実現。サーバー管理の負担を解消し 大学DXをさらに加速。

導入サービス

1965年に西日本初の体育大学として設立され、2025年に開校60周年を迎えた大阪体育大学様。
学生数の増加にともない、教務や学納金管理に関する業務の効率化が課題でした。
そこで、富士通の「Fujitsu文教ソリューションCampus-Xs」と京都電子計算の学費等決済システム「Post@edufee」を導入。
大学事務システムをクラウド化し学内のサーバー管理の負担を軽減、あわせて学納金納付書の印刷・郵送にかかる業務の大幅な効率化を実現しました。
同大学の取り組みを紹介します。

導入前の課題点

大阪体育大学は、スポーツ科学部と教育学部、大学院を擁し、約2800名の学生が在籍する日本を代表するスポーツの総合大学です。
「不断の努力により智・徳・体を修め社会に奉仕する」という建学の精神のもと、教育、スポーツをはじめ、行政やビジネスの領域でも時代を切り開く人材を多数、輩出。2015年に設置された教育学部では幼稚園、小学校、中学・高校の保健体育、特別支援教育の最大4種類の教員免許を取得でき、スポーツ科学部ではスポーツ教育、スポーツマネジメントなど6つの分野の専門知識や技術を学ぶことができます。
同大学キャリア支援部キャリア支援センター長の藤平 祐司氏は「保育士の資格や教員免許など幅広い資格・免許を取得できること、スポーツ科学を専門的に学べること、さらには公務員や一般企業への高い就職率などが評価され、2025年度には過去最高の入学者が集まりました」と現状を説明します。

入学志願者の増加などもあり、同大学では入試業務をはじめ大学事務のさらなる効率化が求められていました。
以前より富士通の大学統合業務パッケージ「Campusmate-J」を導入し、大学事務の効率化に取り組んできましたが、教務や入試業務などシステムごとに学内にサーバーを設置する必要があり、それらの保守・運用が大きな負荷になっていました。

藤平氏は「学生数の増加にともないシステムで扱うデータも膨大になっていました。それらのデータを学内で大学職員が管理するのは難しく、万が一のときにデータが失われるといったリスクもあります。一刻も早くクラウド管理に移行したいと考えました」と当時を振り返ります。

また、学納金に関する業務の効率化も課題の一つでした。同大学教学部学生支援担当の寺田 有子氏は、「毎年、新入学生を除く全学生、2000名以上に学費納付書を作成して郵送していました。郵送後にも振り込まれたかどうかの確認、未納者への督促なども必要です。
システムを導入していても郵送や督促など人手がかかる業務が多く、抜本的な効率化が不可欠でした」と説明します。

導入して変わったこと・実際の感想

大学事務システムのクラウド移行、そして学納金の徴収に関わる業務の抜本的な効率化を視野に、同大学では既存システムの刷新を検討し、富士通の「Fujitsu文教ソリューションCampus-Xs」を選定しました。
以前からCampusmate-Jを導入していたことから職員が新たな操作法を習得する必要がなく、スムーズに移行できると考えられたことが選定理由の一つですが、それだけではありません。
同大学 教学部教務担当の小山 英志氏は「Campus-XsはSaaSで提供されるので、クラウドリフトが迅速にできると考えました。学内のサーバーを減らすことができれば、それらの保守・運用にかかる時間・労力・コストを削減できると期待できました」と強調します。

さらに、学納金の業務の抜本的な効率化のために、Campus-Xsの学納金の機能に京都電子計算の学費等決済システム「Post@edufee」を組み合わせた提案があったことも選定の決め手になりました。
Post@edufeeは、学費などをクレジットカードやペイジー、仮想口座で支払いができるようにするサービスです。学生や保証人に支払方法の選択肢を提供できるようになり、納付書の印刷や封入、郵送が不要になるというメリットがあります。

学校法人浪商学園 法人事務局 財務部の横山 麻美氏は、「財務部では毎年、納付書を印刷していましたが、それが不要になることのメリットは大きいと感じました」と振り返ります。
納付書がなくなれば、教学部での封入・郵送作業も不要になり、納付書の印刷代、郵送代などのコストも削減できます。
「Campus-Xs 学納金とPost@edufeeの連携で学納金の業務の抜本的な効率化が実現できると期待できたこと、これもCampus-Xsを選定した決め手の一つになりました」(横山氏)。

数あるシステムの中から選定したその理由とは。

導入の効果を教えてください。
同大学では、2023年度後期からCampus-Xsの活用を開始し、これまでにさまざまな効果を実感しています。

まずは、クラウドリフトによる効果です。情報システム部門のサーバー管理の負担が大幅に軽減されただけでなく、証明書発行機や統合データベースといった周辺システムもまとめてクラウド化したことで「大学DXを実現できました」(藤平氏)。

成績表を保証人に手作業で郵送していた作業も、Campus-Xsの導入と同時に保証人アカウントを作成し、そこに成績を通知するようにしました。学生への休講や教室変更などの通知も、Campus-Xsから学生がインストールしている専用アプリにプッシュ通知することで、迅速かつ確実に伝達できます。また、学生からの授業評価も別のアンケートサービスからCampus-Xsの活用に切り替えたことで、回収率が以前の1割から5割に向上しました。「保証人も学生もシステムが刷新されたことで、より利便性が高まったと感じていただけていると思います。こうした取り組みの積み重ねが、大学DXにつながると考えています」(小山氏)。

一方、もうひとつ大きな効果は、学費の徴収をシステム化したことで職員の手間やコストを大幅に削減できたことです。「以前は教学部の職員6人が2~3日かけて、納付書の封入・郵送作業をやっていました。それがシステム化されたことで、現在では担当者一人だけで対応できるようになり、大幅に効率化されました」(寺田氏)。

さらに、寺田氏は「Campus-Xs 学納金とPost@edufeeの仕組みを使って、クレジットカードで学納金を支払った保証人から『良いシステムですね』という声をいただきました」と話します。「こうした声をいただけたということは、保証人の方々も決済方法の幅が広がったことで利便性を感じていただけていると思います」(寺田氏)。

大学事務システム刷新による業務効率化、学生・保証人の利便性向上といった効果・成果は確実に表れたようです。
将来の展望を教えてください。
同大学では今後、Campus-Xsのさまざまな機能を拡充していきたいと考えています。

小山氏は、「学生カルテや学修支援の機能を活用し、これまで以上に学生一人ひとりに寄り添ったサポート、学修成果の可視化などにも取り組みたいと考えています。出席管理など、まだ導入していない機能などについて適宜、富士通Japanから情報をもらい、順次、検討していきたいと考えています」と展望を語ります。

また、横山氏は今後、新入生の学納金に関する業務の効率化にも取り組みたいと考えています。同大学では現在、在校生を対象にCampus Xs学納金とPost@edufeeを運用していますが、「将来的には運用の幅を広げ、新入生の学納金管理もシステムで対応していけたらと考えています」(横山氏)と先を見据えます。
※本インタビューは富士通Japan株式会社様の導入事例をもとに作成しています。
https://docs.fujitsu/documents/003086/campus-xs-casestudy-ja-20250911.pdf

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